第101回 PAJ(Portrait Academy of Japan)研究大会に参加して
両日とも素晴らしい実践発表があり、写真館様をサポートする私たちにとっても大きな刺激を受け、また新たな意欲をかき立てられました。初日の懇親会のあと、「絶品のピザ」を食べながら多くの人たちと交流できた時間も楽しいものでした。
『クラウドコンピュータって何?』という発表の結果は?
2日目、PAJの岡本副会長、小山会員様と『クラウドコンピュータって何?』という発表をさせていただきました。 しかし、セミナーでは私の稚拙な解説が主要因で『クラウドコンピュータ』という言葉を余計にわかりにくくしたかもしれません。 そこで、ここに少し「再解説」にチャレンジ致します。
セミナーをしておきながらですが、『クラウドコンピュータ』は説明しづらい。
「インターネット」同様に『クラウドコンピュータ』も見えるものではありません。また、セミナーで小山会員様が話されたように概念を表わす言葉なので、言葉の意味も人によっても、時によって異なることがあります。 『クラウドコンピュータ』で大切なことはサービスを提供する側とサービスを利用する側に分かれて、サービスを利用する側の手元にデータがないということです。サービスを提供する側にデータが保管されているのですが、そのデータがどこにどのように管理されているかわからない、それこそ雲の上か、雲の中にあるということです。
『クラウドコンピュータ』という概念は写真館に必要か?
まず、写真館様がインターネットで提供されるさまざまなサービスを利用するときに価格だけでサービス内容を決定するのではなく、サービスが提供している「会社」、「人が見えるか」また「写真業界の知識」等で信用できるところかどうかを見極めた上で選択し、サービスで取得した情報は自分の手元におくこと(ダウンロード)が可能か確認することが大切です。「インターネットサービス」では経費削減できること、利益をあげること、顧客満足度をあげることなど、目的を決めて利用するサービスを選ぶことです。 このようなインターネットサービスを活用しだすとき、『クラウドコンピュータ』という概念は自然に意識できるようになると思います。それは、同時にインターネットサービスのセキュリティを考えることが必要となるからです。
インターネットサービスで『個人の利用』と『写真館の利用』の違いはあるのか?
皆さんも含めて一般の人たちが趣味や仕事など、ますますインターネットサービスを利用していくでしょう。 岡本副会長が例を示されたように、iPhoneなどスマートフォンと呼ばれる携帯電話でも低価格や無償で驚くべきインターネットサービスが利用できます。地図を活用したり、写真を楽しんだり、動画を見たり、おいしいレストランを調べたり、あらゆる趣味の情報を記録したりできます。個人でインターネット上のサーバに写真をアップロードしてアルバムを作成するニーズから、世界規模でアルバム出力サービスを提供する企業も増えてくるでしょう。岡本副会長が話されたように「個人の利用」として試してみることは本当に大切だと思います。 そのようなニーズや情報を知りつつ、写真館様としての「価値あるサービス」を提供していくことが必要です。 していくことが必要です。 今まで築いてきた写真館の実績や培われた撮影、接客技術に新たな価値を提供することがインターネットサービスでの「写真館の利用」方法だと思います。
『クラウドコンピュータ』はどうなっていくのか?
社会の流れから見れば、今、あらゆる業種、業態のあり方が大きく変ってきています。 インターネットサービスで保険の販売が主流になってくれば、保険外交という仕事も減少するでしょう。インターネットサービスで法律にかかわる対応事例が的確に情報提供されれば、弁護士さんの立つ位置も変るでしょう。そのようなインターネットサービスで集められた世界の情報やデータが『クラウドコンピュータ』という概念のもと、世界に存在する各種サーバに保管され、また新たなサービスが生み出されます。
『事業変革のときのプロバイダー』としての羅針ネットの役割は?
この事業変革のときに写真館様をサポートするアドバイザー、サービスを提供するプラバイダーとして羅針ネットをご利用ください。 何か、新たな事業の取り組みを考えられたとき、従来の事業を変えようとしたときに一緒に5年先、10年先のビジネスのあり方を話できればと思います。そして、現在、写真館業界に必要なサービスをご提供するか、貴写真館に適したインターネットサービス構築から運用を続けるところまで、ご一緒にできればと思います。 最後に、 PAJの皆さんには大変お世話になりました。 このセミナーが『クラウドコンピュータ』に関心を持つきっかけとなり、、『Global eyes Local Action』というキーワードがお役に立てば、嬉しく思います。